The 湘南会

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稽古

アマチュアの私達の、共通の悩みの種は【揃わない】こと。

夜の時間帯が厳しい人、平日日中はオール駄目な人、やれ家族がやれ仕事が、と、極力都合をつけようとはしますが、なかなかに【揃わない】。自ずと、メンバーが欠けた状態で稽古をすることも少なくなく、不在人物のセリフを出番のない人が代わりに読んだり致します。

稽古の進め方は、演出家により多様で、まず座って台本を読み合わせる時間を多く取る場合もあれば、いきなり台本片手に立ち動きながら作っていく場合も。いずれにせよ、相手が代役だと、何というか…勝手が違います。セリフは同じでも、その声色や抑揚などで、返すセリフの調子も変わって来るからです。前回のブログでお話したように、ね。代役は、決まった動きを、次回本役に伝え、全員で支え合いながら稽古を進めていかねばなりません。

公演本番が近づくと、もう家族も仕事もクビぎりぎりの犠牲に!(笑) 常日頃の努力がここでモノを言うわけです。(筆者の、家族への涙ぐましい努力を語りたいが、それはまたいずれ)←いらん

役者が揃っているシーンを抜き出して稽古していくので、通し(※)で初めて全容が知れたりします。だから、「通し」開始時間には必死に間に合わせようと頑張るんですが、それでも【揃わない】ことも。

(※)通し……本番さながら、ノンストップで最後まで繋げて通すこと

アマチュア演劇、案外、いろんな支障を持ち合わせながら作り上げているんですよ?

セリフ

皆様に言われるのは、よくセリフ覚えられるねえ、てこと。

確かに大変です、シニアの私たちには。量の多さのみならず、そこに相手がいる限り、実は「会話」が難しい。台本には、あたりまえだけど、字しかないわけで。ト書きも加えたセリフを読み込んでいくと、感情が見えてくる。それは相手のセリフからも読み取れたりする。言い方や間のとり方、音色……これらが変わると、まったく違うものが見えてくる。となると、受けた方も、それに対応したセリフになる、はずなんだけど、これが難しい。つまり「会話」にならない。

まずはセリフを覚えます。けど、稽古を重ねながら、どんどん言い方は変わります。え!前回はこんなふうに言ってたのに、なんて用意してはなりません。ナマモノなんですから。

ふいに飛び出た口調にドキリとさせられる。でも、ちゃんと受け止めて返って来る。それが湘南会。

メンバーたち

メンバーは、それぞれ会社員だったり主婦だったり……etc。

公演がない時でも定例会を開いて、今後の予定や、飲んだり飲んだり飲んだりしています(≧∇≦)/ 時には合宿もありまして、今後の予定や、飲んだり飲んだり飲んだりするわけです。

でもね、稽古はストイック。気を抜いていると置き去りにされます。されるけど、温かい目をして遠くで呼んでいる。その目に応えたくて、絶対追いつかなくちゃ、と思う。そんなふうに切磋琢磨している私たち。いい作品を創ろう、という思いは一緒です。