「お疲れ様っしたー」と演出家さんが、遅くなったけど、と付け加えたので、ん?と時計を文字通り二度見した。え?目をむいてマジに驚いて二度見。
11時て、えーと、23時?どっひぇーーー!
8時間も稽古をしていました。
今日は、初めて「通し」ました。
「通し」というのは、本番さながら、ノンストップで最後まで「通す」こと。これまでは、場面ごとに途中で止めつつ、動きを修正してはやり直すことを繰り返していましたが、台本通りの順番で、出来るだけ衣装も付けて「通し」てみると、いろいろなことが発覚します。
① 流れ
前後バラバラに稽古してるので、案外つながってなくて、次の出番はどこだっけ?と迷う。
② 衣装
楽屋に戻るたび、次に着てる服は何だ?とわからなくなっている。
③ 着替え
ゆっくり着替えられるところと、けっこう急いで着替えなくちゃなところが、明確になる。
④ 小道具
暗転(幕間)時の、上げ下げの小道具に見落としが露呈する。
⑤ 時間
上演時間が、概ね計れる。
⑥ 待機
出番前に、ソデ(舞台の両脇)で控えるタイミングがわかる。
⑦ そして……
どんなに酷い出来具合かを自覚する。
照明の金さん(と助手の及川さん)が来て下さった中、かなり突貫な感じで第1回目「通し」を迎えましたが、マイナス材料が多くても、その発覚が大事です。早期発見、早期対処!
さすがに疲れましたし、凹みました。
間違えたことのないセリフをミスったり、仕込んだばかりの舞台に慣れずに動きを見失ったり、自らに確認しながらでは、当然鈍行になりがち。
稽古が遅くなったのは、そのへんも理由です。
あげくの果てに、台本の刈り込みもありました。作家さん本人なので、遠慮無いカット、ざっくり。
果たして、この変更にも、即時に対応していけるのか、シニア軍団!(自虐)
ラストスパート、ついに無休の稽古になります。ホント、休みゼロ。うひい。